今週は信徒執筆です

「春の幸福」

 菅原克広    

 テレビから桜前線の情報が流れる季節になりました。花粉症に苦しむ方々には悩みの時期とも言えるのでしょうか。しかしながら、花が咲き、陽だまりが心地よい春を感じます。

 今日は、私達家族にとって喜ばしいことがあります。15年前の元旦に3ヶ月も早く未熟児で生まれた愛する娘が今日、中学を卒業するのです。感慨深いと一言では言えない慶びがあります。赤ちゃんの頃からまったくといっていいほど、手をやかせる事がなかった娘。卒業式に出席したかったのですが、抜け出せない仕事がある事や娘から「恥ずかしいから来なくていい」の言葉に淋しく笑って落ち込んだ私」…でも、その優しく発した言葉さえ愛おしく、神様に感謝致します。娘の上に、ややクールな高校生の息子がいまして、二年前に同じく「父親は卒業式には来ないよ」の一言で卒業式への出席を断念。今、私が一番幸福と感じてこれからも願う慶びは家族の健康と幸福です。私は優柔不断で心に決めた約束をよく破ってしまいます。本当であれば、毎日、目覚めた朝一番にベッドの中で神様に感謝のお祈りを捧げようと決めたつもりが、常に電車に揺られながらお祈りしているという始末。毎日、愛する家族ひとりひとりの名前を想いつつ感謝を捧げ、神様が一日我々とともに居てくださるようお祈りしているのです。今日はいつものお祈りに娘の中学卒業までのめぐみを感謝して、これからのさらなる救いをお願いました。加えて妻も息子も娘もそして離れて暮らしている両親と兄弟姉妹が護られ、神様の「ひとり子イエスキリスト」を信じる日が来ますよう祈ります。聖書にはこうあります。「神様はそのひとり子をお与えになったほど世を愛されました。ひとり子を信ずるものが誰ひとりとして滅びることがないように」と…つまり私達の罪の代償として与えてくださったのです。私の家族も友人も会社の上司も同僚もそのご家族も赦され救われるのです。「感謝です」 そしてこれからも愛する家族とともにいて見守っていてください。

 桜前線が私達の街を包むころ娘の高校の入学式。今度こそと想いつつ「恥ずかしいから来なくてもいいよ」のかわいい一言にきっと「そうだね」と淋しく笑うでしょう。

(2010年03月21日 週報より)


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