「つばめ」への聖書的連想
原田 孝雄先日、朝の通勤時に堀之内の駅構内を飛び回るつがいのツバメを見つけました。 本当に暖かく、初夏を思わせるような気候ですが、「桜の季節が終わり、 ツバメが巣を作り始める季節になったなー」と実感した次第です。
ツバメは北半球の広い範囲で繁殖しているようですが、日本で繁殖するツバメは台湾、 フィリピン、ボルネオ島北部、マレー半島、ジャワ島等で越冬し、春先に日本に飛来するようです。 私の出身は長野県の安曇野で、家の周りは水田だらけでした。子どもの頃は、 つばめは穀物を食べず害虫を食べてくれる益鳥だからと、家に巣を作り始めると大切にしなければ・・・ と言い聞かされたものです。そして巣立つ頃には来年も来てくれよと声を掛けていたのを思い出しました。
北半球の広い範囲と言うことですので、きっとイスラエルでも繁殖していたに違いないと思い調べてみました。 そして箴言やイザヤ書につばめの記載があるのを見つけました。 つばめは、旧約の時代もイエス様の時代も今の私たちが見るのと同じように、 人々の近くに住み、飛び回っていた事でしょう。又、詩篇84編では以下の様に歌われています。
「万軍の主よ、あなたのいますところはどれほど愛されていることでしょう。主の庭を慕って、 わたしの魂は絶え入りそうです。命の神に向かって、わたしの身も心も叫びます。 あなたの祭壇に、鳥は住みかを作り つばめは巣をかけて、雛を置いています。 万軍の主、わたしの王、わたしの神よ。いかに幸いなことでしょう。 あなたの家に住むことができるならまして、あなたを賛美することができるなら。」
詩篇84編2節〜5節詩篇の筆者は、神様の神殿に巣をかけ、雛を育てているつばめを目にし、何を思ったのでしょうか。 (私なら糞で掃除が大変と思ったでしょう。) 筆者は神様の家に住むことができる事を、 神様を賛美することができる事をいかに幸いなことかと歌っています。
つばめは越冬のため、巣を後にしますが、繁殖のため戻ってきます。 私たちも日々の生活、社会での戦いのため教会を後にします。 でも、色々な物を背負って日曜日教会へと戻ってきます。 中には戦いの中で疲れた体を休めるための方もおられるでしょう。 悩みの中にある方もおられることでしょう。 又、神様から受けた祝福を、喜びと共に皆と分かち合うための方もおられることでしょう。 私たちが教会に戻る時、イエス様が私たちを迎え、慰め、力づけ、 大いなる恵みで満たしてくださるのではないでしょうか。 神様はパウロに語られました。「私の恵みはあなたに十分である。」と、 神様は私達それぞれの必要を理解され、一人一人に相応しい恵みをお与えくださる方です。 弱い私達はそれに気づかない時もがあるかもしれません。 しかし、「イエス様は常に私たちが必要な物を与えてくださっているんだ」と言う強い心を持って、 イエス様を見つめながら、私たちに定められている競争を忍耐強く走り抜こうではありませんか。
(2009年04月19日 週報より)