今週は信徒執筆です

「生きているからこそ・・・

 菅原克広    

 クリスマスの時期になると感じること。賛美歌の美しい音色と心清められる詩。賛 美歌の歌詞(聖歌)の基となっているのは、旧約聖書と新約聖書である。

 この二つの聖書、出版物としても世界的ベストセラーの書物として知られている。挿 絵もなく小さな文字だけのこの書物の中には、何が記されているというのか?また、 何人の人が最後まで読みきるというのか?初めて聖書を手にする方のため に・・・・・

 聖書の中で、一般の方にもよく知られているのは、「人類創造」「アダムとエバ」 「ノアの方舟」「モーセの十戒」「マリアの天使による受胎告知」「イエスキリスト の誕生」「イエスキリストと十字架」「イエスキリストの復活」「ヨハネの黙示録」 とこんな感じであろうか。聖書にはこの他に、愛、ねたみ、汚職、殺人、死、奇跡 が、名前と共に事細かに記されている。この「泥々」とした人間の生き方は、今も昔 も変わらない。そして、包み隠すことのないこの書物は、物語ではない聖なるものを 感じる。

 たとえば、今 聖書を初めて自分自身の意思で開いてみるという方、この意味の深 さ、将来の自分に大きな影響をおよぼす事は、間違いないと思います。
昨今では、クリスマスの礼拝や結婚式に歌われる賛美歌によって、多くの人々も間接 的とは言え、聖書の言葉に接していることも多い。賛美歌や聖歌そして聖書の言葉の 多くは、欲深い我々人間が語れる言葉を超越した深いものになっており、神様か神の 子でしか語れない言葉ではないか。

 私たちは 今 「生きているからこそ」悩み苦しむ事が出来ます。愛する家族と暮らす 事が出来ます。 愛し合う事が出来ます。歌を歌う事が出来ます。「生きているから こそ」何をすべきか考えなければいけない。

 今年もまた、クリスマスキャロルが流れ、きよしこの夜の歌声が響く♪♪
私たちに必要なことは、イエスキリストの誕生を祝うことと、神様が聖書を通じて私 たちに語って下さったメッセージを受け止めること。
「生きているからこそ」神様の愛を知り、イエスキリストの救いに感謝すること。
2007年の年が暮れ行く・・・・・

(2007年12月23日 週報より)


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