今週は信徒執筆です

自転車事故

 S.Y(主婦)           

 私どもはこの4月、益々の老後に向けて、また年齢的にもエネルギーのあるうちにと の主人の気持ちが強く、引越しをしました。エレベーターがあり、公共施設、病院、 駅が近い等々を考慮して。18年ぐらい住みつづけた前の住居は、自然環境が最高で離 れがたかったのですが、思いきりました。引越し前後3ヶ月ぐらい、ひたすら毎日毎 日がらくたとの格闘でした。いかに不要な物が多いことか痛感しました。引っ越して から半年ぐらいたったような気分でいましたが、未だ2ヶ月、よくここまですませた とふりかえったところです。主人も私もこのところ体力も気力も失せておりました。

 ところが6月初め、上柚木に住む娘が自転車で前方に向けて転倒し、救急車で病院に 運ばれました。自転車が古く管理を怠っていたのが原因だと思われます。顎の骨を骨 折し、また顎下と唇のところを2ヶ所縫い、顎の骨折は手術か固定かと言われて固定 を選び、1ヶ月ぐらい歯茎と上下歯1本1本に金具をはめ顎を固定、口を開けることが できず、食事はゼリー状の(市販もされている)高カロリーのものを、口のすみからス トローで取っています。一時は話もできず、つばを飲み込むのも大変でした。今は自 宅療養で普通の家事はできております。日頃、子どものこと、家事、仕事と気持ちに ゆとりのない生活をしている様子を見て、私は自転車事故を起こさないよう案じてい たところでした。頭とかでなくこれくらいですんでよかったと言いますと、痛くつら い本人は当初その言葉を受けとめませんでしたが・・・。私は目の前のことばかりに 気を取られている日々(私自身も)への神様の警告と受けとめております。娘は派遣社 員でした。事故後2、3日目に解雇通知、一週位たって派遣会社と本人が派遣先で引継 ぎ(2時間ぐらい)、本人はマスクをはめて辛かったそうです。社会問題にされている 現実を目の当たりに思い知らされました。

 先日、自転車に乗った骨格たくましい若者が、私の前をすれすれに横切っていきまし た。瞬間「あぶない」と叫びました。皆急いでいるのでしょう。若者は瞬発力がありま すが、年寄りは防御しようがありません。一歩外へ出れば、何かにつけてマナーの悪 さを見せつけられます。教会員で自転車に乗っておられる方々を思いながら、くれぐ れもお互い気をつけましょうとの思いで書きました。皆様、お子さんたちの自転車も 今一度点検を。また、車、自転車ともに、加害者にも被害者にもならないように祈り ます。

(2007年08月12日 週報より)


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