今週は信徒執筆です

ロンドンJCFと超教派

 英国の首都ロンドンの西、アクトンという所にJCF(Japanese ChristianFellowship)ハウスがある。ロンドンJCFは在英日本人のためのクリスチャンの集まりで、毎週の礼拝はロンドン中心部のバプテスト教会を借りて行われている。牧師2名体制で約80名の礼拝、各地での集会が持たれている。

 ロンドンJCFは1973年イスラエルでの研究を終え、帰国の途にあった一人の牧師がロンドンに立ち寄ったことから始まった。母国を離れ困難な生活を送っている方々の心の拠り所となるべく、独力で在英邦人の魂の救いに献身された。それから30年余りが経った今日、教派を超えたロンドンJCFの伝道活動は英国のみならず、ヨーロッパ各地、北米、アジアそして日本へと広がっている。英国のメンバーの多くが留学生や駐在員とその家族で構成されている為、数年で殆どのメンバーが入れ替わってしまうという特殊な環境下でありながら、神様の導きと豊かな恵みの中で、多くの新しいクリスチャンが生まれており、帰国し登録されている会員は約千名にも及ぶ。

 1985年から6年間このロンドンJCFに集うことが許され、特定の教派教団に属すことなく、多くの教派の方々が集う信仰生活は私の目にとても新鮮に見えた。1991年の帰国に際し、超教派の教会へという思いを心に秘め、色々な教会を探すことにしたが、不思議とこの由木教会に落ち着いてしまった。数年後、ご存知のようにカトリック教会と日本基督教団の教会、そしてこの由木教会との合同礼拝が行われ、毎年継続していることは記憶に新しい。私が求めていた教派を超える歩みが集っている教会から始まったことは驚きと共に、主の御業の素晴らしさを改めて感じさせられた出来事であった。この歩みが更に多くの教会の支持を得、教派を超越した信仰のリバイバルとならんことを祈っている。  

<T.H>
(2005年06月12日 週報より)
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